明日の伝説

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スーパー戦隊シリーズ22作目『星獣戦隊ギンガマン』(1998)3・4話感想

 

 

第三章「大地の知恵」


脚本:小林靖子/演出:辻野正人


<あらすじ>
ダイタニクス復活のエネルギー集めに失敗したサンバッシュをブドーやイリエス、バットバスが責めて仲間割れが起きる。シェリンダは仲間割れこそが3,000年前の戦いで負けた理由だと説明し、ゼイハブはそうならないように今後の作戦を全てサンバッシュに一任し、他の幹部たちに「手出し無用」と言い放つ。一方ギンガマンは森を出て行き場をなくしたところで青山親子と再会し、働き場所も兼ねて乗馬倶楽部へ案内される。しかしその時ゴウキだけがしんみりした表情で森を見つめ、乗馬倶楽部に来てからも心ここに在らずで花ばかりを見つめていた。サンバッシュは魔人リグローを繰り出し、町中のあらゆる生き物から体熱を奪い取る作戦に出るが…。


<感想>
バルバンでは前回の敗北から、サンバッシュではなく俺たちにやらせろと自己主張、仲間割れをし始めるが、それを嗜めるシェリンダ。


「貴様ら、3,000年前に封印された原因がその足の引っ張り合いだったことを忘れたのか!」


まず冒頭の段階でバルバンの仲の悪さ、団結力の低さを過去の教訓として諌めつつ、本作なりの「悪が何故負けるのか?」をしっかり描写しています。
ゼイハブもそんな彼らを見かねて、行動隊長をサンバッシュに固定し、ブドーたち3人の幹部が一切口も手も手出し無用と諌め、なぜ一軍団ずつ出撃するのかまで補足するのです。
もう完璧というか、ここまで悪の行動理念がしっかり理詰めで説明されているので、視聴者に突っ込む隙を一切与えずにヴィラン側のドラマを展開して来ました。
同時に、これだけ多士済々の個性派を半分恐怖政治でまとめ上げるゼイハブのカリスマ性の高さも見事で、知勇兼備の首領であることがここで示されています。


一方、ギンガの森が合った湖から離れようとしたリョウマたちは星獣たちに改めて戦いの動機を語るのです。


「俺たちは必ず地球を守る!そして平和になった地上にギンガの森を戻すよ」


ここで改めてギンガマンの「戦う動機」を鮮やかにリョウマを通して提示しており、まず外的(=公的)動機として「星を守る」と定めもう1つ内的(=私的)動機として「ギンガの森を戻す」としています。
すなわち「公」だけではなくリョウマたちにとっての「私」の部分を動機としていて、「強いヒーローの中にいかに人間味を持たせるか?」をこの段階でさらっと描いているのです。
どうしてもギンガマン5人は伝説の戦士という浮世離れした存在故に視聴者からは遠い存在だと敬遠されがちですが、青山親子を視聴者視点の存在にしつつ、ギンガマンたちにも身近な動機を設定しています。
歴代戦隊でいうと「フラッシュマン」から「地球を守ること」とは別の動機をどう設定するかに苦心していましたが、本作ではそこで「失われた故郷を取り戻す」という設定にしたのです。
また、これは後半でより明らかにされますが、ギンガマンは外的(=公的)動機と内的(=私的)動機のどちらかを選ぶのではなく、どちらも等価値として守ることをも示しています。


そんなリョウマたちの元に青山親子がやって来て、住処に困らないよう友人の伝手でシルバースター乗馬倶楽部を紹介…そんな凄い人と繋がりを持ってるって晴彦さん凄いですね。
絵本作家としても上手いですし、処世術にも長けているようですから、もしかすると国のお偉方や超一流の芸能人と裏で繋がっていそうで怖いです。
ハヤテが代表して「ありがとうございました」とお礼を言い、勇太がテレビなどを説明しようとすると、ヒカルとサヤがいつ森の外に出てもいいように外界の情報収拾もしていると説明。
いわゆる異世界がかった雰囲気を出しつつ、外の世界に疎いということがなく、カルチャーショックネタなどを潔く排除したのはいいのですが、おかげでギンガマンの情報力まで恐ろしく高いことに。
ギンガマンギンガマンで一切の隙がなく、いわゆる人間性」と「ヒーロー性」が反比例ではなく比例しているのが本作のヒロイズムであり、まさに「シンケンジャー」とは真逆です。


リョウマたちはその後、第二章でオーギからボックに託された首飾りの中に入っていた小さな緑の種を植えると、なんとそこから巨木が一気に生える!
えーっと、これ日照権の問題とかで近隣から訴えられないかな?と思ったのですが、ここでゴウキが「ギンガの森の匂いがする」と故郷への思いを馳せています。
するとそこでバルバンの魔人が襲っていると知ったリョウマたちは戦いに出ると、魔人リグローが地上のあらゆる動植物から熱を奪って貯めていた。
前回もそうだったのですが、バルバンは一般怪人もまたとんでもない能力を持っているんですよね、決して幹部だけが強いわけではないという。


ここでギンガの森への思いを吹っ切れないゴウキがギンガの森へ戻りますが、演じる照英氏は今や国民的俳優として大成している人。
やっぱりこの段階からそうなんですが、ギンガマン一「泣き」の演技が似合う人ですねえ、だからネットでも「照英が泣きながら」の画像ネタが作られるのかなとも思います。
逆にリョウマ役の前原一輝氏は戦隊一爽やかな笑顔が似合う好青年で、作り笑いだったとしてもしっかり様になっており、逆にハヤテ役の末吉宏司氏はシリアスな表情の似合う人。
声や顔立ちもそうなんですが、いわゆる福山雅治木村拓哉のような斜に構えたイケメン俳優の系譜で、当時かなり女性人気の高いキャラクターでした。
ゴウキがなぜここに来て1人だけ森に戻ろうとするのかを考えたら、リョウマはゴウキが花を見ていたことからある事実を思い出します。


ここでBパートですが、今回のドラマのハイライトはリョウマとゴウキの静かな語り合い…「優しい」と評されがちなギンガマンの中でも特に優しい2人の会話です。
メンバー一気遣いができるリョウマと涙もろいゴウキの2人になると一気にマイナスイオンが放出されまくり、リョウマは12年に1度の「星の花」が咲く日だと思い出します。
ガオレンジャーVSスーパー戦隊」でも引用されていたこのシーンは私もお気に入りで、ゴウキのキャラクターの内面描写とリョウマの気遣い・気配りが描かれたいいシーンです。
辻野監督もまた長石監督とは違う意味で情感を大事にしながら撮る方なので、前回のような濃密さや派手さはありませんが、無理なくキャラが描かれています。
そんなゴウキの心境をハヤテたちも理解し、しかし年長者にして実質のリーダーとしてハヤテが嗜めるのです。


「ただし、お前も俺たちもここに来るのはこれが最後だ。後ろを向いてたら戦えない」


本作のよくできたところはリョウマが柔らか目であるから厳しさが不足している分、ハヤテがそれを補うことでバランスをとっている所。
ハヤテの立ち位置は前作のメガブラック・遠藤耕一郎を大人として老成させた形と言えますが、前半はハヤテは実質のまとめ役です。
まだリーダーとしては半人前であるリョウマを支えるいい存在であり、彼がいてくれるからこそギンガマンが単なる優しいだけの集団にならずに済んでいます。


そしてリョウマたちは再び街で暴れる魔人リグローと戦い、今回はレッドではなくブルーが「銀河を貫く伝説の刃!」と言い、戦闘開始。
リグローは単に能力が凄いだけではなく身体能力も高めでギンガマンがやや苦戦…しかし、雪の中に隠れていたレッドとブルーが星獣剣で前後から同時に突き刺して熱を解放します。
そして「炎一閃」と「激流一刀」のコンビネーションで、まずレッドが火のアースで急激に熱を上げ、ブルーが直後に水で冷やしてやっつけるのです。
その後は星獣とリグローの戦いですが、傷ついたギンガットを支える他の星獣たちもとても優しく、改めて5人全員での戦いとなります。
豪腕力→強雷撃→合花弾→轟旋風→剛火炎という連携技でしっかりトドメを刺し、リョウマたちはブレスに呼びかけて来た謎の者の声に反応し、シルバースター乗馬倶楽部の木の中へ。


「私は知恵の木のモーク」


そうしてモークは5人に「星の花」が咲いている幻影を見せ、5人はきっと沈んだギンガの森で咲いているであろうことを信じて、戦いへの決意を新たにします。


「俺たちはもう振り向かない。平和を取り戻し、ギンガの森を元に戻すまでは」


この絶望的な状況の中でも決して前向きな気持ちと戦う意義をまるで見失わないところがギンガマンの戦闘力の高さに見合う心の強さであり、とてもいい所です。
リョウマも兄・ヒュウガの死をいつまでも引きずるのではなく、未熟ながらもしっかり気持ちに整理をつけて前を向くなど、とても好印象。
頼れる兄と故郷を失いながらも、新たなる基地と仲間、住処を経てようやく本作の基盤がしっかりと完成しました。
今回はややゆったり目にドラマが流れたので評価としてはA(名作)ですが、ゴウキの心境とリョウマたちのフォローを描きつつ、戦いの動機とバルバン側の作戦の指針まで無駄なく盛り込んでいます。
まああまりにも綺麗にまとまりすぎているきらいはありますが、歴代でもここまで序盤の地固めがしっかりした作品もなかなかありません。
そりゃあ本作をモデルに「ガオレンジャー」「シンケンジャー」「ゴセイジャー」「ジュウオウジャー」など様々なエピゴーネン(亜種)が生まれるわけです。


第四章「アースの心」


脚本:小林靖子/演出:辻野正人


<あらすじ>
森を出たヒカルは戦士に選ばれたのに訓練を続けなければいけないことに不満を漏らしていると、パチンコで馬にいたずらしていた高校生をアースを使って追い払う。ハヤテはそんなヒカルをたしなめるが、ヒカルはリョウマが星獣剣で薪割りをしていたと責め、怒りの矛先がリョウマに向く前に逃げ出し、街中でアースを使った大道芸を繰り広げて見世物にしていた。一方バルバンでは、ダイタニクス復活の為のエネルギーとして電気が必要だとブクラテスに教わり、魔人ドレッドレッダーを繰り出すのだが…。


<感想>
さあ来ました、前回までで基礎の土台が出来上がったところで、改めてヒカルメイン回。
思えばギンガマンのメンバーの中で特に感情面が豊かに表現されていたのがゴウキとヒカルですが、今回の話は早速ヒカルのリョウマとは違った未熟さについて触れています。
シンケンジャー」でいうところの千明ポジションなのですが、千明と違うのは戦闘力や使命感などが非常に高い上で、精神面がまだ子供っぽいあどけなさを残しているということ。
千明の場合は現代的な都会っ子なので擦れた感じでしたが、ヒカルはそういう擦れたところがない分遠慮も知らないので、トラブルメーカーぶりでは千明以上です。


リョウマたちが改めてモークから「アースも剣術もまだ成長途中」と指摘され、リョウマたちも同意して「今後も訓練は続ける」とストイックさを見せています。
そんな中、「戦士になれたから一流」と思い込んで不満を垂らすヒカルですが、ヒカルはいわゆる天才肌というやつなんでしょうね。
精神面で波はあっても飲み込みは早いから、器用に習得できてしまうというか…ただ、その器用さに甘えて子供っぽいいたずらな部分が目立つのでしょう。
だから、戦士になれたから即座に一流だと早合点してしまいます…そんな直後にヒカルは馬にいたずらをしようとした高校生を雷のアースで撃退するのです。


「人相手にアースを使っていいのか!」
「でもリョウマは今朝、星獣剣で薪割ってたぜ!それはいいわけ?!」


おいリョウマ、お前兄から託された伝説の剣で何やってんだよ!(笑)


まあリョウマもリョウマで別の未熟さがあるのですが、リョウマの未熟さとヒカルの未熟さは種類の違うものになっています。
リョウマの場合はあくまでヒュウガと比較しての相対的なもので、正規戦士でないのにギンガレッドになってしまったことから生じるものです。
対してヒカルの場合は正規戦士になったけれども、力の使い方や心構えなどができていないという精神面の幼さでした。
これは同時に「どれだけ強い力を持っていても、それを誇示してはならない」とすることで本作が安易な「力が強いからヒーローではない」ことを示しています。


まあ確かに高校生のイタズラに対してアースで懲らしめるというのはやってはいけないことですが、ヒカルはその辺の加減が効かないのでしょう。
ちなみにこのヒカルの未熟さはすでに第一章の段階で描かれているものなので決して唐突なものではなく、用意周到に計算された描写です。
一方バルバンの方では、今回は電気エネルギーを集めることになり、ムカデ型の魔人ドレッドレッダーを用いて電気エネルギーを奪い取ります。
人々の生活に迷惑をかける地味な嫌がらせでありながら、同時にヒカルの雷のアースがそれを解決できる策でもあるという。


しかし、ヒカルはアースの使い方をまだ心得ておらず、それをあろうことか見世物にして大道芸に使ってしまいます。
ハヤテの説教の意図がまるで伝わっておらず、それを見ていた勇太少年が懸念していると、案の定それを知ったハヤテが大激怒。


「あるものなんだから使えばいいじゃないか」
「絶対使うなと言ってるんじゃない。いい気になって振り回すなと言っているんだ。いいか、アースというのは個人の力じゃない」
「星から借り受けた力である、だろ?もう聞き飽きたよ」


ここでハヤテとヒカルの口論を通じて自然に「アースとは何か?」を説明しており、単なる特殊能力ではなくギンガマンギンガマンたる所以を象徴するガジェットになっているのです。
ハヤテがヒカルに怒っているのはアースを使うことそのものではなく、「使い方」「心構え」の部分を指摘しているわけであり、戦い以外で誇示してはならないということでしょう。
なまじ戦闘能力が高いとついつい自信過剰になったり過信したりしがちですが、そうでなく持っている力に対して謙虚でなければいけないということを示しています。
当たり前のことのようですが、一流のステージに立てば立つほど大事なものであり、ハヤテが説いているのは「能ある鷹は爪を隠す」「実るほど頭を垂れる稲穂かな」なのです。
実際本当にすごい超一流の人ほど表にはそう見えないよううまく実力を隠しているものであり、それを得意げに見せているうちはまだまだ二流なのでしょう。


で、なぜハヤテがことさらにヒカルを叱るのかというとのも、ヒカルが実力的には「一流」だからであり、しかしマインドが二流のままだから叱らなければならないのです。
また、「アースってどうせ便利能力なんでしょ?」と視聴者に思わせたところで、その力にしっかり制限をかけて定義づけをしているのも見事でした。
総合評価や第一章の感想でも書きましたが、アースとはチェンジマン」のアースフォースの設定を本作独自に昇華した神秘の力のオマージュです。
大きな違いとしてはアースフォースが「未知」の力であるのに対して、本作のアースは「既知」の力であり、リョウマたちも訓練で独自に習得しています。
しかし、強さや力ばかりを求めると本当はもっと大切な「なんのためにその力を使うのか?」という足元がおろそかになってしまいがちなんです。


だからこそ、本作はその部分にしっかり向き合い、あくまでも「星を守るための力」としてしっかり規定することで、ヒーロー性をきちんと担保しています。
そして夜に大規模停電が発生するのですが、ここでモークが木々のネットワークでバルバンの情報を察知し、リョウマたちに現場まで移動させるという有能さを見せるのです。
更に光がなくて困らないようにと「アース光」を使って強制的に昼間にするのですが、こう考えるとアースって実はとんでもない力なのでは?
いわゆる「ガメラ2」のマナみたいなもので、あれも大量に使いすぎてギャオスが大量発生とかになっていましたが、アースも使い方を間違えると生態系が崩れそうです。


ギンガマンはそのまま生身での戦闘になだれ込み、リョウマがブーメラン、ハヤテが吹き矢、ゴウキが鞭、そしてサヤがパチンコとどれも殺傷能力の高いものばかりで、正に生粋の戦闘民族。
……よかったね高校生たち、相手がまだヒカルでよかったですよ。これが他の4人、特にハヤテとサヤが相手だったら何をされていたかわかったものじゃありません。
爽やかな顔してこういう殺傷能力の高い武器を使うところが実に対バルバン用に特化した純粋戦士のギンガマンであり、そりゃこんなヒーローそう何作も出てこないわな。
で、ヒカルはアースを使いすぎて消耗してしまい、救援に来たハヤテ共々追い込まれるのですが、そこで自分の無力さを痛感すると、モークが改めて呼びかけます。


「俺の力ってこんなもんだったのか」
「ヒカル、それは違う。アースは君だけの力ではない、道具のように使い捨てるものでもない。星から借り受けし力、それは無限だ。そのアースを生かすも殺すも、後は君の心次第だ。立て!自分の心でアースを掴め!」
「生かすも殺すも、俺の心次第…」


ここで改めて大自然の力であるアースに対する畏敬の念を持ち、正しく使うことで本当の力を発揮することが提示され、失われたはずのアースがヒカルの中に戻っていきます。
同時にヒカルが「真のギンガイエロー」になる瞬間を改めて描いたともいえ、「アースとは何か?」を描きつつヒカルが星獣剣の戦士・ギンガイエローの入り口に立ったのです。
もちろんヒカルの未熟さがこれで完全に治ったわけでもないのですが、少なくともリョウマたちと同じ土俵に立つことができました。
それと同時にハヤテとモークが口を酸っぱくして諭して来た意味がここで結実したともいえ、お互いにwin-winの関係が成立したことになります。
なお、この失われたはずのアースを取り戻すはさりげなく伏線になっていますので、是非覚えておきましょう。


「(感じる、これが本当の…アースの力か!)行くぞ!ギンガ転生!!」


アースの本質を理解したヒカルはギンガイエローに変身すると見違えたかのようにブーストがかかり、大技「アース・炸裂天昇(?)」を食らわせ大ダメージを与え、そのまま首根っこを掴んで圧倒します。
合流したハヤテとのコンビネーションでそのまま「疾風一陣」「雷一掃」のコンビネーションで見事に決め、そのまま巨大戦まで2人で飾り、見事に活躍の場が与えられました。
序盤だと割と単独ないしコンビで倒すことが多いギンガマンですが、「5人の力をあわせる」だけではなく「自立した個人の強さ」もまたきっちり示しています。
こうすることで、安易な「みんなでGO」にせず、本作の強さがあくまで「1人でもそれなりに戦える」ことを示した上でのチームワークだと定義しているのです。
だから総合戦闘力は初代の時に比べると平和な時代が長すぎたのもあって衰えている分、戦いを通してメキメキ成長していくので、これが歴代トップクラスの強さを誇る所以となっています。


ラストは和解したハヤテとヒカルですが、藪蛇を突いたヒカルがハヤテから乱暴に下されて落ち…まあありがちですが、改めてヒカルの成長をしっかり描き切りました。
その上で「アースとは何か?」をリョウマからではなくハヤテとヒカルというサブキャラクターから展開したことで物語としても幅が生まれています
なおリョウマの未熟さに関する試練は次回で描かれているので、こういうところも隙なくフォローされており、本当に痒い所に手が届いていますね本作は。
評価はS(傑作)、しっかり定義すべきものを定義し、それをキャラクターの成長とリンクさせて見事に本作の土台がこの4話までで確立されました。

 

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