戦隊レッド分析表00年代戦隊編(「ガオレンジャー」〜「ゴセイジャー」)
一応「ルパパト」までの評価を書き終えたので、4回にわけて、歴代戦隊レッドのステータスと全体的な傾向を分析してみます。
評価項目と基準が必要になると思いますので、以下の項目で評価します。
- パワー(戦闘力。5点満点評価)
- インテリジェンス(頭の良さ。5点満点評価)
- テクニック(技のうまさ。5点満点評価)
- メンタル(精神力。5点満点評価)
- リーダーシップ(統率力。5点満点評価)
- 総合力=S(完璧超人)、A(エース)、B(まあまあ強い)、C(普通)、D(弱い)
ちなみに他年代の戦隊レッドの分析表はこちらです。
それではご覧ください。
- ガオレッド・獅子走(『百獣戦隊ガオレンジャー』)
- ハリケンレッド・椎名鷹介(『恐竜戦隊ジュウレンジャー』)
- アバレッド・伯亜凌駕(『爆竜戦隊アバレンジャー』)
- デカレッド・赤座伴番(バン)(『特捜戦隊デカレンジャー』)
- マジレッド。小津魁(『魔法戦隊マジレンジャー』)
- ボウケンレッド・明石暁(チーフ)(『轟轟戦隊ボウケンジャー』)
- ゲキレッド・漢堂ジャン(『獣拳戦隊ゲキレンジャー』)
- ゴーオンレッド・江角走輔(『炎神戦隊ゴーオンジャー』)
- シンケンレッド・志葉丈瑠(『侍戦隊シンケンジャー』)
- ゴセイレッド・アラタ(『天装戦隊ゴセイジャー』)
- 全体的な傾向
ガオレッド・獅子走(『百獣戦隊ガオレンジャー』)
- パワー:4
- インテリジェンス:5
- テクニック:4
- メンタル:5
- リーダーシップ:1
- 総合力:A(エース)
一口コメント:「熱血単細胞」ではあるが獣医ということもあり「バカ」ではなかった。その代わりリーダーシップが極端に低く、戦闘力とテクニックはシルバーに一段劣る。
ハリケンレッド・椎名鷹介(『恐竜戦隊ジュウレンジャー』)
- パワー:4
- インテリジェンス:1
- テクニック:4
- メンタル:4
- リーダーシップ:1
- 総合力:C(普通)
一口コメント:いわゆる00年代の「バカレッド」のはしりと思われるレッドであり、インテリジェンスとリーダーシップの低さはまだしも、パワー、テクニック、メンタルもゴウライジャーやシュリケンジャーまで見劣りするのはきつい。
アバレッド・伯亜凌駕(『爆竜戦隊アバレンジャー』)
パワー:5
インテリジェンス:1
テクニック:4
メンタル:4
リーダーシップ:1
総合力:B(まあまあ強い)
一口コメント:そんなに強いわけではないのだが、それでもそこそこ強いのは後半に出てきたアバレマックスのおかげであり、それがなかったからかなり低いものと思われる。
デカレッド・赤座伴番(バン)(『特捜戦隊デカレンジャー』)
パワー:4
インテリジェンス:1
テクニック:3
メンタル:4
リーダーシップ:1
総合力:C(普通)
一口コメント:00年代戦隊の「バカレッド」というジャンルを確立させた男なのだが、総合力が微妙になっているのは間違いなく完璧超人の座をデカマスターに持って行かれたから。
マジレッド。小津魁(『魔法戦隊マジレンジャー』)
パワー:5
インテリジェンス:1
テクニック:3
メンタル:3
リーダーシップ:1
総合力:C(普通)
一口コメント:戦士の総合力としては普通なのだが、それが欠点ではなく魅力になっているのは「親超え」の物語だからであり、いわゆる土壇場に強いタイプではないだろうか。
ボウケンレッド・明石暁(チーフ)(『轟轟戦隊ボウケンジャー』)
パワー:5
インテリジェンス:5
テクニック:4
メンタル:5
リーダーシップ:5
総合力:S(完璧超人)
一口コメント:ゴーレッド・巽マトイ以来の完璧超人タイプのレッドだが、面白いのはこの完璧超人ぶりに00年代戦隊レッドが持っている「バカ度の高さ」までハイブリッドに融合した「冒険バカ」になっているところだ。
ゲキレッド・漢堂ジャン(『獣拳戦隊ゲキレンジャー』)
パワー:5
インテリジェンス:1
テクニック:4
メンタル:5
リーダーシップ:1
総合力:C(普通)
一口コメント:パワー、テクニック、メンタルの強さが特徴的だが、いわゆる「バカレッド」にまた逆戻りしたおかげで総合的な強さはそんなに大きいものではない。
ゴーオンレッド・江角走輔(『炎神戦隊ゴーオンジャー』)
パワー:3
インテリジェンス:1
テクニック:1
メンタル:5
リーダーシップ:5
総合力:D(弱い)
一口コメント:00年代戦隊最後の「バカレッド」なのだが、面白いのは戦闘力、インテリジェンス、テクニックは最下層なのにメンタルとリーダーシップがトップクラスというところだ。
シンケンレッド・志葉丈瑠(『侍戦隊シンケンジャー』)
パワー:5
インテリジェンス:5
テクニック:4
メンタル:3
リーダーシップ:5
総合力:S(完璧超人)
一口コメント:ボウケンレッドと同じく完璧超人型なのだが、テクニックでは流ノ介に一歩譲り、終盤で露呈するメンタル面の脆さなどは歴代屈指といえるだろう。
ゴセイレッド・アラタ(『天装戦隊ゴセイジャー』)
パワー:3
インテリジェンス:3
テクニック:3
メンタル:3
リーダーシップ:3
総合力:C(普通)
一口コメント:いわゆる「バカレッド」とも「完璧超人型」でもない中間型のレッドを志向したと思われるのだが、問題はそのキャラクターに魅力が感じられないということである。
全体的な傾向
90年代戦隊を踏まえて00年代戦隊に入ると、いわゆる「バカレッド」が台頭してきて、レッドの造形から主人公っぽさがなくなってきて、かえってキャラが薄くなる。
平成ライダーとの差別化があったものと思われるが、もう1つはジャンプ漫画のような「わかりやすい熱血」を取り入れるようになった影響があるからかもしれない。
その中でターニングポイントになっているのがバカレッドと完璧超人を掛け合わせたボウケンレッド、そしてバカさは抜いたが人間性が欠落しているシンケンレッドである。
この2つのレッドが出てきたことでいわゆる「バカレッド」は出なくなり、ゴセイレッド以降はまた違うレッド像を追求するようになっていく。