戦隊レッド分析表70・80年代戦隊編(「ゴレンジャー」〜「ファイブマン」)
一応「ルパパト」までの評価を書き終えたので、今回から4回にわけて、歴代戦隊レッドのステータスと全体的な傾向を分析してみます。
そのためには評価項目と基準が必要になると思いますので、以下の項目で評価します。
- パワー(戦闘力。5点満点評価)
- インテリジェンス(頭の良さ。5点満点評価)
- テクニック(技のうまさ。5点満点評価)
- メンタル(精神力。5点満点評価)
- リーダーシップ:(統率力。5点満点評価)
- 総合力=S(完璧超人)、A(エース)、B(まあまあ強い)、C(普通)、D(弱い)
因みに他の年代の戦隊レッドの分析表はこちらです。
それではご覧ください。
- アカレンジャー・海城剛(『秘密戦隊ゴレンジャー』)
- スペードエース・桜井五郎(『ジャッカー電撃隊』)
- バトルジャパン・伝正夫(『バトルフィーバーJ』)
- デンジレッド・赤城一平(『電子戦隊デンジマン』)
- 初代バルイーグル・大鷲龍介(『太陽戦隊サンバルカン』)
- 二代目バルイーグル・飛羽高之(『太陽戦隊サンバルカン』)
- ゴーグルレッド・赤間健一(『大戦隊ゴーグルファイブ』)
- ダイナレッド・弾北斗 (『科学戦隊ダイナマン』)
- レッドワン・郷史朗(『超電子バイオマン』)
- チェンジドラゴン・剣飛竜(『電撃戦隊チェンジマン』)
- レッドフラッシュ・ジン(『超新星フラッシュマン』)
- レッドマスク・タケル(『超新星フラッシュマン』)
- レッドファルコン・天宮勇介(『超獣戦隊ライブマン』)
- レッドターボ・炎力(『高速戦隊ターボレンジャー』)
- ファイブレッド・星川学(『地球戦隊ファイブマン』)
- 全体的な分析傾向
アカレンジャー・海城剛(『秘密戦隊ゴレンジャー』)
- パワー:5
- インテリジェンス:5
- テクニック:4
- メンタル:5
- リーダーシップ:5
- 総合力:S(完璧超人)
一口コメント:偉大なる戦隊シリーズの原点となったレッドだけあって流石の完璧超人ぶり。テクニックではアオレンジャーに負けるものの、その他は全部味方の中でトップの実力を誇る。
スペードエース・桜井五郎(『ジャッカー電撃隊』)
- パワー:4
- インテリジェンス:4
- テクニック:4
- メンタル:5
- リーダーシップ:1
- 総合力:B(まあまあ強い)
一口コメント:初期の段階だったらもっと強かったはずなのだが、あいにく後半〜終盤にかけて完璧超人担当を全てビッグワンに持っていかれてしまい、没個性化してしまった。
バトルジャパン・伝正夫(『バトルフィーバーJ』)
- パワー:4
- インテリジェンス:4
- テクニック:4
- メンタル:4
- リーダーシップ:3
- 総合力:A(エース)
一口コメント:バトルフィーバー隊自体が国際組織でありながら割と緩い組織なのでステータスは一段低め。その分鉄山将軍が完璧超人担当を請け負ってくれている。
デンジレッド・赤城一平(『電子戦隊デンジマン』)
- パワー:5
- インテリジェンス:4
- テクニック:4
- メンタル:5
- リーダーシップ:5
- 総合力:S(完璧超人)
一口コメント:戦隊シリーズの基礎を完成させただけあって、流石の完璧超人ぶり。久々にアカレンジャー(海城剛)の系譜に戻ったといえるだろう。
初代バルイーグル・大鷲龍介(『太陽戦隊サンバルカン』)
- パワー:4
- インテリジェンス:4
- テクニック:4
- メンタル:5
- リーダーシップ:3
- 総合力:A(エース)
一口コメント:決して弱いわけではないのだが、完璧超人と言い切れないのは嵐山長官という真の完璧超人がいるからであろう。
二代目バルイーグル・飛羽高之(『太陽戦隊サンバルカン』)
- パワー:4
- インテリジェンス:4
- テクニック:4
- メンタル:5
- リーダーシップ:4
- 総合力:A(エース)
一口コメント:リーダーシップが上がった分強くはなったが、それでも完璧超人と言えないのはやはり嵐山長官の壁があるから。
ゴーグルレッド・赤間健一(『大戦隊ゴーグルファイブ』)
- パワー:5
- インテリジェンス:4
- テクニック:4
- メンタル:5
- リーダーシップ:5
- 総合力:S(完璧超人)
一口コメント:インテリジェンスとテクニックは二番手のブラックに譲っているが、総合的にはやはりアカレンジャー(海城剛)から続く完璧超人の系譜だろう。
ダイナレッド・弾北斗 (『科学戦隊ダイナマン』)
- パワー:5
- インテリジェンス:4
- テクニック:4
- メンタル:5
- リーダーシップ:5
- 総合力:S(完璧超人)
一口コメント:ゴーグルレッドと同じステータスなのだが、こっちの方がキャラクターが柔らかめに設定されているところがいかにも本作らしいユルさである。
レッドワン・郷史朗(『超電子バイオマン』)
- パワー:5
- インテリジェンス:5
- テクニック:5
- メンタル:5
- リーダーシップ:5
- 総合力:S(完璧超人)
一口コメント:文句なしの完璧超人であり、全てのステータスにおいて他メンバーとの差が開き、終盤は「もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな」状態。
チェンジドラゴン・剣飛竜(『電撃戦隊チェンジマン』)
- パワー:5
- インテリジェンス:4
- テクニック:5
- メンタル:5
- リーダーシップ:5
- 総合力:S(完璧超人)
一口コメント:インテリジェンスだけは参謀担当のチェンジマーメイドに譲っているが、その他は全て完璧であり、80年代戦隊レッドとしては1つの到達点と言えるだろう。
レッドフラッシュ・ジン(『超新星フラッシュマン』)
- パワー:5
- インテリジェンス:2
- テクニック:4
- メンタル:5
- リーダーシップ:5
- 総合力:A(エース)
一口コメント:強いことは強いのだが、インテリジェンスがかなり下がったので、ここから作風とともに戦隊レッドも完璧超人から脱却するようになる。
レッドマスク・タケル(『超新星フラッシュマン』)
- パワー:5
- インテリジェンス:2
- テクニック:4
- メンタル:2
- リーダーシップ:3
- 総合力:B(まあまあ強い)
一口コメント:かなりステータスがダウンしているが、これは空気とかいうことではなく意図的な差別化であり、特にメンタルの脆さはこの時期の戦隊としては珍しい。
レッドファルコン・天宮勇介(『超獣戦隊ライブマン』)
- パワー:5
- インテリジェンス:3
- テクニック:4
- メンタル:4
- リーダーシップ:4
- 総合力:A(エース)
一口コメント:アカデミアの落ちこぼれとは言われるが、それでもなんだかんだステータスが高くまとまっているのはレッドの伝統というものか。
レッドターボ・炎力(『高速戦隊ターボレンジャー』)
- パワー:5
- インテリジェンス:3
- テクニック:5
- メンタル:5
- リーダーシップ:5
- 総合力:S(完璧超人)
一口コメント:一転してまたもや完璧超人に戻っており、インテリジェンス以外はどれを取っても間違いなく劇中最強である…と言いたいのだが、敵が弱すぎるせいでもある。
ファイブレッド・星川学(『地球戦隊ファイブマン』)
- パワー:5
- インテリジェンス:5
- テクニック:5
- メンタル:5
- リーダーシップ:5
- 総合力:S(完璧超人)
一口コメント:最後の80年代戦隊というだけあって、凄まじいキャラの完成度。しかし、そのことが弟や妹たちとの差別化を図りづらくしているのは言うまでもない。
全体的な分析傾向
70〜80年代戦隊はやはり典型的な完璧超人タイプが多い。そんな中「フラッシュマン」「マスクマン」完璧超人像を崩していこうという試みが行われているのは興味深い。
あと「ジャッカー」「バトルフィーバー」「サンバルカン」に共通して言えるのは司令官が完璧超人だとレッドが没個性化してしまうということ…上原正三メインライターなので仕方ないか。
それを考えると「チェンジマン」では伊吹長官という完璧超人型の司令官がいながら、レッドがきちんと完璧超人としての格を保っているのは奇跡的なバランスだったと思われる。
しかし、悪く言えば「鋳型にハマったキャラ」ばかりを作り続けていたともいえ、「ジェットマン」以降で大胆な戦隊ヒーローの解体と再構築が行われようになったのは当然の流れだろう。