明日の伝説

好きな特撮・アニメ・漫画などに関する思いを書き綴る場所

考察・コラム

「鳥人戦隊ジェットマン」「激走戦隊カーレンジャー」が異色作としてしか語られてこなかった理由

gingablack.hatenablog.com 先日の記事の続きですが、「ギンガマン」はファンタジックな設定でありながら本質はとてもSF的なマインドに満ちた作品であることを述べました。まさに「80年代戦隊の概念を90年代戦隊の技法で再構築した作品」、つまり「チェンジ…

「ギンガマン」の「アース」がSF的に優れている理由

本日の「ボウケンジャー」Task13の感想で「「ボウケンジャー」をSF作品として見たときに微妙なのはまさにここで、例えばレオン・ジョルダーナの画帳は350と別格に高いですが、これはあくまでも写本でしかありません。」と書きました。この文章を書いた時、か…

「考えるな、感じろ」は怠け者の言い訳ではない

本日も楽しく「ニンニンジャー」酷評の記事を書こうと思っていたのですが、今日Twitterで久々に反応しがいのあるTweetを見つけました。本人の名誉の為に引用はしませんが、要約すると内容は「考えるな、感じろ」という、かの偉大なる武道家にして哲学者でも…

原作「ドラえもん」レビューその②〜繰り返される野比家の失敗〜

「ドラえもん」という作品を見ていると、好みでないなりに色々考えさせられるのですが、その中でも大きく考えさせられたのが36巻に収録されている「のび太の息子が家出した」の話。あらすじは怠け者ののび太に父親ののび助が痺れを切らして説教してしまい、…

原作「ドラえもん」レビューその①〜日本特有の社畜万歳精神〜

大長編「ドラえもん」のレビューを書いた影響で原作の「ドラえもん」を現在読み直しているのですが、やっぱりポリコレやコンプライアンスなどの問題で時代錯誤な描写や価値観は多々あるなあと。もちろんそれは「ドラえもん」に限らず昔の作品ならば多かれ少…

ドラゴンボール超レビュー〜未来トランクス編のバッドエンドに思うタイムトラベルSFの問題点〜

アニメ版と漫画版の「ドラゴンボール超」を未来トランクス編まで再視聴完了しましたが、物議を醸したのはやはり全王様が出てきて未来世界を丸ごと消滅というバッドエンドです。当時から散々批判された展開でしたが、私も正直あのラストは納得行かなかったも…

スーパー戦隊シリーズにおける「復讐」の系譜 ①「ゴレンジャー」〜「タイムレンジャー」まで

昨日書いた「ドンブラザーズ」8話の感想が中々好評だったこともあったのと、最近実写版「金田一」を見直したこともあり、「復讐」について改めて向き合い考える時間が多くなっています。なぜかというと、そもそも「復讐」というものを単なる「物語を盛り上げ…

「仮面ライダー」は公的動機か私的動機か?

出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/4835450051/ 昨日「ボウケンジャー」の感想で「仮面ライダー」に触れ、そこで「復讐」というテーマについて触れましたが、これには大きな理由はありました。というのも、スペースでフォロワーさんから「仮面ライダーは公…

アカニンジャー/伊賀崎天晴に見るバカレッドのバカレッドたる所以

ちょうど「ニンニンジャー」の1クールが今週で終わったので、現段階での天晴のステータスを試しに数値化してみます。 アカニンジャーの仮ステータス <パラメータ分析>戦闘力:5技巧:2知性:1精神力:1統率力:1人間力:1数値合計:11/30分析結果:D(弱い…

作品における「数値化」は直接的な面白さに繋がるわけではない

gingablack.hatenablog.com 先日の記事に関連して補足ですが、作品における「数値化」は決して直接的な面白さに繋がっている訳ではありません。今回はこのテーマで話をしますが、「キン肉マン」「ドラゴンボール」などのバトル漫画における戦闘力の数値化は…

公的動機と私的動機についての補足と再考

gingablack.hatenablog.com 昨日、スペースでフォロワーさんから「地球戦隊ファイブマン」がどうして公的動機で戦う戦隊なのか?ということについて聞かれたので、ちょっと立ち止まって解説をば。いわゆる「戦い」をテーマにした作品ではいかにして「戦う動…

ドラゴンボールレビュー番外編⑥〜「身勝手の極意」と「我儘の極意」の違いに見る悟空とベジータの対比〜

現在「神と神」「復活の「F」」と来てアニメ版「超」を再視聴、んで現在とよたろう先生の漫画版「超」を読んでいます。何かと「あんなのは作品ではない」「公式が同人」などと揶揄されがちな「超」ですが、以前も書いたように「GT」よりはマシなんじゃねえか…

ドラゴンボールレビュー番外編⑤〜なぜブルマはヤムチャではなくベジータを選んだのか?〜

「ボウケンジャー」感想を書き終え、現在『ドラゴンボールZ 神と神』を再視聴中なのですが、この作品はいわゆる「ベジータ×ブルマ」が大きく押し出されています。よく話題にされる「楽しいビンゴ」しかり「俺のブルマ」しかり、魔人ブウ編で定着した「愛妻家…

ギア5「ニカ」とは何か?〜モンキー・D・ルフィという男の物語の到達点〜

ギア5 最近ジャンプ漫画をはじめとするバトル漫画の1つの要素「覚醒」についてあれこれ考える機会が増えましたが、そんな今話題沸騰中なのが「ONE PIECE」のルフィのギア5です。詳細はまだ明かされていませんが、個人的には孫悟空の超サイヤ人、ナルトの(六…

ドラゴンボール(Z)レビュー番外編④〜孫親子とベジータ親子に見られる3つの世代間の差〜

昨日スペースで「世代別の特徴」といった話をしていたのですが、こんな話題を出すようになった時点で自分はもう確実に若くはない、と悟った証拠です。フォロワーさんから「僕は世代別で差別されるのは大嫌い」と言われたのですが、これは私も若い頃持ってい…

「ゲインロス効果」と魔人ブウ編のベジータ

Twitterでも引用リツイートしたのですが、違法バタピーさんという方の「令和になってドラゴンボールを初めて読む人のリアクションまとめ」を拝見しました。 togetter.com 色々言いたいことはあるのですが、とりあえず感想や考察などを見ていて思ったのは「な…

ドラゴンボール(Z)レビュー番外編③〜超サイヤ人と限界効用逓減の法則〜

本日は「ドンブラザーズ」の感想を投稿しようと思ったのですが、その前にまず「ドラゴンボール」の考察について……ドラゴンボールで必ず議論の的になるのが「戦闘力=強さのインフレ」です。現在「Vジャンプ」で連載中の「ドラゴンボール超」でも強さ議論が度…

ドラゴンボール(Z)レビュー番外編②〜なぜ「ドラゴンボール」はフリーザ編までで終わらせておくべきだったのか?〜

どうやら昨日、例のBIX氏が漫画版「ドラゴンボール超」について、遂に意見開陳をしており、それがファンの間で論争を生んでいるようです。見たい方はどうぞ、喋り方はかなり感情的ですが、言っている内容自体は至極真っ当で納得できる部分もたくさん有ります…

ドラゴンボール(Z)レビュー番外編〜ジャンプ漫画界のベジータ=冨樫義博先生と「幽☆遊☆白書」〜

出典元:https://www.amazon.co.jp/幽・遊・白書-1-ジャンプコミックス-冨樫-義博/dp/4088712730 さて、個人的な「ドラゴンボール(Z)」のレビューは前回までで終わりましたが、ここから個人的な与太話も含めた番外編を書こうかなと思います。まずは前回まで…

ドラゴンボール(Z)レビュー④〜魔人ブウは「アンチ孫悟空」にして「ドラゴンボール」の「悪」そのもの〜

gingablack.hatenablog.com gingablack.hatenablog.com gingablack.hatenablog.com 「ドラゴンボール(Z)」のレビューも今回の魔人ブウ編を持って最後となりますが、人造人間編以降完全な蛇足でしかなくなった「ドラゴンボール」を鳥山先生はどのように総括…

ドラゴンボール(Z)レビュー③〜人造人間編〜セルゲームで見られた「作家主義」と「商業主義」のズレ〜

gingablack.hatenablog.com gingablack.hatenablog.com 私は、というかリアルタイムで「ドラゴンボール(Z)」を見ていた世代のほとんどは人造人間編以降の展開を基本的に歓迎しておらず、「蛇足」としか見ていません。少なくともフリーザ軍が地球へ復讐にや…

ドラゴンボール(Z)レビュー②〜孫悟空はなぜベジータが「大嫌い」なのか?〜

gingablack.hatenablog.com 前回の亀仙人の教えの記事で、孫悟空が今現在ある「超」まで含めてあのような性格になった理由を述べました。それを受けて孫悟空の第2のターニングポイントになるのが「サイヤ人編〜ナメック星編(フリーザ編)」であり、悟空の強…

ドラゴンボール(無印)レビュー①健全と不健全の両極を行く亀仙流

現在「ドラゴンボール」を改めて無印時代から読んでいますが、やっぱり悟空にとって最初のターニングポイントはやはり亀仙人との出会いです。この亀仙人との出会いは現在の「超」に至るまで孫悟空の思想の大元になるのですが、今見直すとこの教えってとても…

「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」は鳥山明なりのヒーロー論

出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B09NLTQC7W 最近東映特撮をはじめ、自分の中のアニメ・漫画熱が息を吹き返しはじめたのですが、その1つに実は今年の4月22日に公開される「ドラゴンボール超」の新作映画があります。賛否両論あるかと思いますが、予告な…

スーパー戦隊シリーズにおける「画面の情報量」について考察してみた

昨日書いた「ドンブラザーズ」に関して、肯定するにしろ否定するにしろ、視聴者が根底に感じていたのは「何が何だかわけがわからない」という感想です。これは誰しもが感じていたであろうことで、私自身も正直何度見直しても全くわけがわからないまま困惑の…

『機動武闘伝Gガンダム』考察その2〜本編に登場する様々なパワーアップ・特殊能力の種類〜

「Gガンダム」といえば有名なのはなんといっても「パワーアップ」にあり、「ドラゴンボール」のような「可視化された気」を身に纏う「変身(覚醒)」という概念を定着させました。しかし、最初の考察記事でも書いたように、本作における変身(覚醒)の概念は…

『機動武闘伝Gガンダム』考察〜シャイニングガンダムとゴッドガンダムについて〜

『機界戦隊ゼンカイジャー』の批評を投稿しようと思ったのですが、なかなかうまく言語化できず、現在考案中なのでもう少し先になるかと思います。さて、今回のテーマはちょっといつもと趣旨を変えて、アニメ作品の考察をやってみますが、その第1弾は『機動武…

戦隊シリーズにおける「バカレッド」の個人的見解

さて、かねてよりいつか記事にしようと思っていたことですが、今回のトピックはスーパー戦隊シリーズにおける「バカレッド」について書きます。このブログやTwitterをご覧の方は薄々気付いていると思いますが、私は「バカレッド」と呼ばれる00年代戦隊(「ガ…

90年代戦隊シリーズとは何であったのか?〜「正義」と「ヒーロー」の新しいあり方を試行錯誤した10年間〜

つい最近、Twitterのスペースでフォロワーさんと「90年代戦隊とは?」ということについて熱い議論を交わしたのですが、お陰で私自身内心で思っていたことをしっかり言語化できました。スーパー戦隊シリーズについて最近書く文章に行き詰まりを感じていたので…

スーパー戦隊シリーズ打ち切りの危機に関する個人的な所感

現在放送中の「機界戦隊ゼンカイジャー」があと3回終わりを迎え、次作「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」が3月6日より放送開始だ。主人公の五色田介人が続投となったわけだが、ここ数話の傾向や香村純子メインライターの戦隊のラストを鑑みるに、最終回まででまと…