戦隊レッド分析表10年代戦隊編(「ゴーカイジャー」〜「ルパパト」)
一応「ルパパト」までの評価を書き終えたので、4回にわけて、歴代戦隊レッドのステータスと全体的な傾向を分析してみます。
評価項目と基準が必要になると思いますので、以下の項目で評価します。
パワー(戦闘力。5点満点評価)
インテリジェンス(頭の良さ。5点満点評価)
テクニック(技のうまさ。5点満点評価)
メンタル(精神力。5点満点評価)
リーダーシップ(統率力。5点満点評価)
総合力=S(完璧超人)、A(エース)、B(まあまあ強い)、C(普通)、D(弱い)
ちなみに他年代の戦隊レッドの分析表はこちらです。
それではご覧ください。
- ゴーカイレッド・キャプテンマーベラス(『海賊戦隊ゴーカイジャー』)
- レッドバスター・桜田ヒロム(『特命戦隊ゴーバスターズ』)
- キョウリュウレッド・桐生ダイゴ(キング)(『獣電戦隊キョウリュウジャー』)
- トッキュウ1号・ライト(『烈車戦隊トッキュウジャー』)
- アカニンジャー・伊賀崎天晴(『手裏剣戦隊ニンニンジャー』)
- ジュウオウイーグル・風切大和(『動物戦隊ジュウオウジャー』)
- シシレッド・ラッキー(『宇宙戦隊キュウレンジャー』)
- ルパンレッド・夜野魁利(『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』)
- パトレン1号・朝加圭一郎(『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』)
- 全体的な傾向
ゴーカイレッド・キャプテンマーベラス(『海賊戦隊ゴーカイジャー』)
- パワー:5
- インテリジェンス:4
- テクニック:4
- メンタル:5
- リーダーシップ:5
- 総合力:S(完璧超人)
一口コメント:俺様を豪語しているのでもっとバカなのかと思いきや、意外にも判断力や冷静さはあり、自分の急所を突かれない限り動じることはほとんどない胆力の持ち主。
レッドバスター・桜田ヒロム(『特命戦隊ゴーバスターズ』)
- パワー:4
- インテリジェンス:4
- テクニック:5
- メンタル:3
- リーダーシップ:1
- 総合力:A(エース)
一口コメント:パワー、インテリジェンス、テクニックは強いのだが、メンタルとリーダーシップにはかなりの問題があると思われる。周りがなんだかんだ甘やかしてしまうのも良くないかもしれない。
キョウリュウレッド・桐生ダイゴ(キング)(『獣電戦隊キョウリュウジャー』)
- パワー:5
- インテリジェンス:4
- テクニック:4
- メンタル:5
- リーダーシップ:5
- 総合力:S(完璧超人)
一口コメント:ステータスは完璧超人型なのだが、問題はそれを「さすがキング」と周囲がまるで教祖様のように持ち上げてしまう上、本人自身も気がつけばそれを笠に着て好き放題やっているところにある。
トッキュウ1号・ライト(『烈車戦隊トッキュウジャー』)
- パワー:5
- インテリジェンス:1
- テクニック:5
- メンタル:5
- リーダーシップ:5
- 総合力:S(完璧超人)
一口コメント:いわゆる「バカレッド」のタイプと見せておきながら、その実全然違っていてインテリジェンス以外は全て隙がない完璧超人であり、だからこそラストでトッキュウレインボーを手にできてたのだろう。
アカニンジャー・伊賀崎天晴(『手裏剣戦隊ニンニンジャー』)
- パワー:5
- インテリジェンス:1
- テクニック:5
- メンタル:5
- リーダーシップ:3
- 総合力:A(エース)
一口コメント:完璧超人型かと思いきや、リーダーシップは思ったよりもなく他メンバーに頭脳担当その他を任せているので、「突撃隊長」といった方がいいかもしれない。
ジュウオウイーグル・風切大和(『動物戦隊ジュウオウジャー』)
- パワー:5
- インテリジェンス:5
- テクニック:5
- メンタル:2
- リーダーシップ:2
- 総合力:A(エース)
一口コメント:好青年系のタイプだが、いわゆる完璧超人かと思いきや存外メンタルが脆く、またリーダーシップもあんまりないのでこの数字に収まった。
シシレッド・ラッキー(『宇宙戦隊キュウレンジャー』)
- パワー:5
- インテリジェンス:1
- テクニック:1
- メンタル:5
- リーダーシップ:1
- 総合力:C(普通)
一口コメント:戦闘力に特化しているのだが、いわゆるパワーとメンタルだけが突出して強く、その他が軒並み壊滅的。それにもかかわらず、周囲が教祖様のように持ち上げているのはかなり問題だった。
ルパンレッド・夜野魁利(『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』)
- パワー:5
- インテリジェンス:5
- テクニック:5
- メンタル:4
- リーダーシップ:2
- 総合力:A(エース)
一口コメント:パワー最強なのは一緒だが、パトレン1号とは対照的にリーダーシップよりもインテリジェンスに重きを置いていて、頭の回転の速さで卒なく切り抜けていく。どちらかというと戦隊ブルーのような造形。
パトレン1号・朝加圭一郎(『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』)
- パワー:5
- インテリジェンス:2
- テクニック:4
- メンタル:5
- リーダーシップ:5
- 総合力:A(エース)
一口コメント:ルパンレンジャーとは対照的に、統率力に長けている典型的な昭和気質のレッドなのだが、完璧超人ではなく周りから突っ込まれているタイプで、意外にインテリジェンスは低めである。
全体的な傾向
2010年代に入ると、00年代から1周まわって再び完璧超人タイプやエースタイプが多くなってくるのだが、いわゆる「レッド崇拝」がシシレッド・ラッキーまで続いていく。
その流れが大きく変わったのが「ルパパト」のルパンレンジャーとパトレン1号であり、両者とも高いスペックを持ちながらも、決して劇中で崇拝の対象とはならない。
むしろ周りが容赦なくツッコミを入れながらチームワークでこなしていくため、長い試行錯誤の末にまたもや揺り戻しが行われたと言えるのではないだろうか。
個人的に驚きだったのが、トッキュウ1号・ライトがいわゆる「バカレッド」の系譜かと思いきや、インテリジェンス以外には隙がないことであり、昭和戦隊に近い系譜だったか。
何れにしても、時代の流れが戦隊レッドのキャラ造形の変遷を見ていくと窺えるところであり、やはり「歌は世につれ世は歌につれ」であることを実感させられる。