明日の伝説

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櫻井翔氏の大炎上に見るネット民の民度の低さ

こないだ軽くリツイートしたのですが、どうやらまたもや炎上しているみたいなので流石に今回ばかりは意見させて頂きます。

news.yahoo.co.jp


これね、櫻井翔氏がNEWS ZEROのインタビューで戦争体験者に「アメリカ兵を殺してしまったという感覚は、当時は?」と質問したことがきっかけで大炎上したというやつ。
それに対するこのヤフコメやツイッター口々に櫻井氏を罵る連中の民度の低さよ…もうね、見ていて呆れました。
今の日本人がいかにものを知らないで、勉強もしないで適当に脊髄反射で叩いているかというのを、改めて思い知らされた気分です。
やっぱりネット社会って怖いなあと思ったところで、私自身もこういう風にならないよう気をつけなければと思います。


で、その例のインタビューについて私が思ったことは「あ、ちゃんとインタビューしているんだな」ということです。
櫻井氏のことですから、事前にきちんと第二次世界大戦や諸々の知識についてきちんと勉強した上で望んだと思うんですよ。
そして話の中で戦争体験者が抱えるであろう問題の1つが「愛国心」や「敵の兵士を殺してしまった罪悪感」という問題です。
吉岡氏はこの質問に対して行き詰まりながらも以下のように答えていました。


「私は『航空母艦と戦艦を沈めてこい』という命令を受けているんですね、『人を殺してこい』ってことは聞いてないです。従って、命令どおりの仕事をしたんだ。もちろん人が乗っかっていることはよくわかっていますけど、しかし、その環境というのは私も同じ条件です」


このやり取りになんの問題があるというのでしょうか?櫻井氏は単に聞きたいことを聞いただけで、私はむしろ「よくぞ聞きにくいことをズバッと聞いてくれた」と感心したものです。
しかし、そのことが理解できない愚かな人たちはそんな彼を「無神経」「人でなし」「温室育ちのアイドル」扱いし、ひたすらに人格否定するだけ。
せめてインタビュー内容をしっかり吟味して「櫻井氏のこの質問は論理的に見てここがおかしい」という建設的な批判があるのかと思いきや、出てくる内容は浅はかな感情論ばかり。
ツイッターで見ても出てくるのは「櫻井はキャスターなんかするな」だのととにかく彼の失脚を願わんばかりのもの…逆に言えば、それは櫻井氏の存在が広く認知されているということでもあるのですが。


櫻井氏がなぜこの質問をしたのかというと、戦争体験者が抱えている感情はあくまでも戦争を本当に経験した人にしか分かり得ないものだからです。
いくら資料館などで勉強したとしてもわかることには限界があり、だからこそインタビュアーは時として答えにくいようなことでも聞かなければなりません。
反駁を受けるようなことであっても、そこをないがしろにして目を瞑ってはいい仕事にはならないわけで、櫻井氏はただ聞くべきことを聞いただけでしょう。
この質問をするために彼がどれだけ勉強したことか、様々な番組を抱え、家庭を持ちながらジャニーズ初の高学歴アイドルとしてどれだけ必死に頑張ってきたことか。


私は別に櫻井翔氏のファンでもなければ嵐ファンでもありませんが、嵐がSMAPと並ぶ国民的スターとして認知されるのには相当血の滲むような努力や苦労が裏にあってのことだということはわかります。
事務所の力もあるのでしょうが、それがあった上でなお本人たちが努力してきたからこそ今の地位があるわけで、一流のステージに立たないとわからないこともあるでしょう。
今回の件で批判した人たちの意見を読んでいくとほとんどが感情論ばかりで、とにかく櫻井が気に入らないから叩いとけみたいな下卑た野次馬根性の持ち主ばかりで、話になりません。
こういうのを見るに、ネットで形成される民意の怖さが厄介だと思うと同時に、感情論で櫻井氏を叩いている人たちがいかに知識不足かつ不勉強なのかも露呈させていると思います。


今回のこの件を批判している人たちは櫻井氏を偉そうに批判できるほど社会勉強を真っ当にしている人たちなのでしょうか?
櫻井氏レベルの高学歴を持っているか、あるいは櫻井氏と同じ一流のステージで戦えるだけの地位と権力を持っている人なのか…しかしそういうレベルの人たちは櫻井氏を安易に批判などしないでしょう。
彼の行いはあくまでもノブレスオブリージュ、高いステージに立ったものにしかわからない世界、見えないものがあるのであって、下級国民である者に一流のステージの凄さは理解できません。
対する櫻井氏もまさに「外野の言葉はシカトする」で強く行っており、是非ともこんなくだらない下級国民の批判にすらなっていない感情論・誹謗中傷に負けず活躍していただきたいです。