明日の伝説

好きな特撮・アニメ・漫画などに関する思いを書き綴る場所。更新停止

ドラゴンボールレビュー番外編⑤〜なぜブルマはヤムチャではなくベジータを選んだのか?〜

ボウケンジャー」感想を書き終え、現在『ドラゴンボールZ 神と神』を再視聴中なのですが、この作品はいわゆる「ベジータ×ブルマ」が大きく押し出されています。
よく話題にされる「楽しいビンゴ」しかり「俺のブルマ」しかり、魔人ブウ編で定着した「愛妻家・子煩悩」な面が押し出され、初期の残虐さはすっかりどこへ?という感じのベジータ
ここで改めてふと思ったのですが、「なぜブルマはヤムチャではなくベジータを選んだのであろうか?」という疑問であり、これは未だにファンの間で物議を醸しています。
海外では「Those three years」と称されている謎のベジータとブルマの馴れ初めですが、鳥山先生自身も考えてはいたものの「出すのは恥ずかしい」という理由で出していません。


しかもその詳細も出されておらず、あくまでも「結果として」のみ出しているために、ファンの間では色々考えられ二次創作でも妄想されていますが、未だに納得のいく答えは出ないままです。
未来トランクスが悟空に語ったところによれば、「ヤムチャが浮気性で頭に来て別れ、その後寂しそうなベジータを見てつい何となく惹かれた」となっています。
その後特に何もなく人造人間編ではトランクスを産んだという結果だけが残っており、ブルマもまた「一緒に暮らしているわけではない」と語っていました。
こういう間接的な見せ方が余計にファンの想像力をかき立てるのでしょうが、あまりにも断片的過ぎるかつ中途半端に生々しいため、よくわからないことになっているのです。


今日はこの話題について考察していきますが、はっきり言って甘酸っぱいラブロマンスみたいなものはないというのが私の見解なので、ロマンスを読みたい方は二次創作を漁ってみてください。
少女漫画っぽいベジータとブルマの恋愛や昼メロ一歩手前のドロドロした三角関係などが見られるので、同じ「ドラゴンボール」という作品を見ていてもファンの解釈はこうも違うのかと思うこと請け合いです。

 

 

(1)一番は「強い遺伝子を持った子供を残したい」から


結論からいえば、一番の理由は「強い遺伝子を持った子供を残したい」からであり、鳥山先生がベジータとブルマをくっつけた理由は「超サイヤ人・トランクスが欲しいから」でした。
身も蓋もない話ではありますが、全く伏線がなかったかというとそうではなく、実はサイヤ人編〜ナメック星編でその根拠になりうる断片的な情報は台詞として散りばめられていました。
まずサイヤ人編ではベジータが「サイヤ人と地球人の混血である孫悟飯」について、ポッドの中でナッパとこのように語っています。

 

f:id:gingablack:20220406214109j:plain

ベジータサイヤ人と地球人の子供を残す理由


そう、ベジータサイヤ人と地球人の混血であれば強い子供が生まれる」と信じており、実際に悟飯が5歳ながらに瞬間的に見せる爆発的な戦闘力を何度も目の当たりにして来ました。
ピッコロを殺された時に瞬間的に戦闘力を2800まで高めた状態で放たれる魔閃光、さらにその後自分がパワーボールと酸素を混ぜて作り出した人工月で巨大化した大猿悟飯。
更にナメック星編に入ると、パワーアップしたピッコロを痛めつけるフリーザ第三形態にぶちぎれ「お前なんか死んじゃえ!」と爆発的な底力を見せて圧倒しています。
いずれもベジータ孫悟飯の恐ろしさを目の当たりにして来たわけであり、そんな彼が何の因果か地球で暮らすことになったのです。


そのように考えると、ベジータ孫悟飯を超える優秀な血筋の子供を残したい」と考えてもおかしくはなく、ブルマはその格好の相手だったのではないでしょうか。
ブルマもちょうどヤムチャともうまく行かなくなり始めていた頃であり、関係性としては既に破局、もしくは自然消滅していたのではないかと思われます。
その証拠にベジータ魔人ブウ編の天下一武道会でトランクスが悟天に勝って優勝した時に、悟空に対してこのように語っていました。

 

f:id:gingablack:20220407234700j:plain

ベジータが血統を自慢するシーン


愛妻家・子煩悩であるベジータの父親像が示されているとファンは捉えがちですが、上記のことと合わせて考えると「俺の息子の方が優秀な遺伝子だ」という、もっと深い意味で言っているのです。
サイヤ人編でナッパと語り合ったことが奇しくも現代トランクスという形で実現しており、実は親バカなのではなく「優秀なサイヤ人の遺伝子を残す」ことを第一に考えていたといえます。
何故ならばベジータサイヤ人のエリート戦士にして王子様、孫悟空と並ぶ数少ない純正サイヤ人の生き残りであり、誰よりも「サイヤ人」であるという帰属意識は強かったのでしょう。
悟空はあくまでも「戦闘狂」としての闘争本能はあるけれど、「サイヤ人カカロット」としての凶暴な人格は消えているためにそのような帰属意識はありません。


だから、後付け設定ではあれど、実はサイヤ人編から「強い遺伝子を持った王家の子供を残したい」というのがベジータの中にはあったのではないでしょうか。
とはいえ、最初からブルマやトランクスを愛していたかというとそうではなく、少なくとも人造人間編の頃は子供だけを産み残して自分は人造人間とカカロットを倒すことだけを考えていました。
以前紹介したこちらのブログの方はベジータが危険な目に遭ったブルマと赤ん坊トランクスを助けなかったことを未来トランクスに咎められた時に「興味がない」と答えたことを嘘だと解釈されているようです。

 

ameblo.jp


しかし、私の解釈は逆でこの「興味がない」は紛れもないベジータの本音であり、この人はどこか「ベジータの内面は繊細でソフトである」という少女漫画的な文脈を持ち込んでいます。
それが大間違いであり、この人は男心をわかっていません。男はもっと単純な生き物で、ベジータが「興味がない」と突き放した理由は「危険とわかっていて首を突っ込んで来たから」でしょう。
ナメック星編からそうでしたが、ベジータは戦場において決して公私混同をするような男ではなく、戦場で死んでしまえば所詮それまでであって、動けないサイヤ人とあらば自分でさえ切り捨てるような男です。
ましてやベジータはナメック星編まで危険とわかっていながらついて来たブルマの勇敢さは知っていたわけであり、おそらく「ついてくるな」と口止めしたところで素直にいうことを聞くタマではないこともわかっていました。


これは鳥山先生が手がけた「神と神」「復活の「F」」「ブロリー」のいずれにおいても共通しており、ブルマはこの3作のいずれもが凄まじい規模の戦いであると知りながら戦場にいたのです。
「神と神」に至ってはビルスに啖呵を切るほどの猛者であり、そのような猛者であることをベジータが知らないわけがなく、逆にいえばブルマがその程度で死ぬ女じゃないこともわかっていました。
だから「王族の妻と息子ならば、戦場に首を突っ込んだ程度で死にはすまい」という、幼少期に叩き込まれてきた厳しい帝王学の賜物がそういう屈折した信頼関係になっていたといえます。
いわゆる家族愛だの愛妻家だの男女の情だの子煩悩だの、そんなものは魔人ブウ編に至るまでの空白の7年間の日々が作り上げたものであって、後天的に得たものに過ぎず本質ではないのですから。


(2)ブルマが望むのは「見た目のかっこよさ」と「肉体面・精神面の強さ」


次にブルマ視点ですが、これに関しても私はベジータと同じように「強い遺伝子を持った子供を残したいから」が根っこにあったのではないでしょうか。
しかし、ブルマの場合はベジータとは違って「強くてかっこいいセクシーな色男」を望んでいたといえ、それが登場初期のヤムチャでした。
実際に初期のヤムチャは今のヘタレっぷりが嘘のように、どこかセクシーで謎めいた(ように見える)魅力があり、悟空とウーロン相手にこのように語っています。

 

f:id:gingablack:20220407235001j:plain

ブルマのヤムチャ


そう、初期のヤムチャはブルマが出会った中で群を抜いて「かっこいい理想の恋人」だったわけですが、普通に考えれば都会っ子のブルマがヤムチャに惚れるのは変です。
大金持ちの娘として生まれたブルマはメカニックの天才でしたから、根っこが下品ではあっても男なんて選り取り見取りですが、なかなかお眼鏡に叶う人がいなかったのでしょう。
悟空はまだクソガキのチビで男女の色恋すらわかっていませんし(結婚を食い物だとすら思っていたしなあ)、後の面子はおかしな三つ目にスケベジジイ、ズル賢いハゲ、更には緑色のナメック星人見事に変人ばかり。
そんな面子の中で優良物件といえそうなのがヤムチャしかいなかったわけですが、それでもいざ付き合ってみると肝心のヤムチャもまたモテモテになってしまい、気が多い人になりました。


しかも武道会では全部一回戦負けと中途半端で、サイヤ人編ではサイバイマンの抱きつき自爆で殺されてしまったわけであり、大きなショックだったはずです。
しかし、ナメック星に着いた時、ブルマはこのようなことを漏らしていました。

 

f:id:gingablack:20220407235032j:plain

ブルマの悟空評


そう、ここでブルマは悟空に対する認識が大きく変わっているのですが、逆にいえばそれまでブルマにとって悟空は所詮「手のかかるやんちゃな弟」であり、恋愛対象としては見れなかったのでしょう。
そんな悟空がサイヤ人編で大きな死闘を経て武道家としても男としても大きく成長した変化を見てブルマはこう言ったのですが、悟空をそれだけ色気ある男へ成長・変化させたのは間違いなくベジータです。
スピードも技も全てにおいて自分の完全に上を行っていたベジータというサイヤ人のエリート戦士、当時の悟空にとってはそれまで出会ったことのないタイプの人間だったといえます。
感覚派で柔軟な戦いをする武道家の悟空とは違い、洗練された理論的でスマートな戦闘スタイルを持った戦略・戦術の天才戦士のベジータは間違いなく悟空の価値観を大きく変えた人間でした。


これは私が思うことなんですが、ベジータを前にした時の悟空は物凄く凛々しくかっこよく、またベジータ自身王子様としての気品や色気がある男で、ブルマに再評価させるほど悟空をカッコ良くしたのはベジータでしょう。
そんなブルマがベジータと最初に出会ったのはザーボンとの戦いであり、ブルマはこの時ザーボンに一目惚れして味方だと思い込みますが、直後に化け物となってしまい驚愕しました。
そこでベジータが容赦なく殺した時ブルマは目を覆ってしまうのですが、この時はまだ「侵略者」と「侵略される地球人」という敵同士の関係だったのであり、個人として認識したわけではありません。
2人がお互いのことを個人として認識したのは地球に戻ってからであり、面と向かって話すのが初めてのベジータに対してブルマは次のような言葉をかけています。

 

f:id:gingablack:20220407234945p:plain

ベジータとブルマのファーストコンタクト


そう、「いくら自分が魅力的だからといっても手を出してはダメ」というセリフですが、これってよくよく考えたらおかしくないですか?
ブルマは興味のない男に、ましてや異性としての魅力を感じない男にこんな声のかけ方をする女ではなく、一見面食いっぽいですが意外に身持ちは固い女です。
おそらく「恋愛」と「結婚」を分けて考えられるタイプであり、この時から既にベジータのことを「個人」「異性」として認識していたのではないでしょうか。
女はよく「優しい男が好き」と言いますが、あんなのは所詮綺麗事であり現実はやはり強い遺伝子を持つ男を求めるもので、だから経済力や身体能力などで見ます。


しかしブルマは資産家であり働かなくても食べていける大富豪であるため、男に経済力なんて求めてはおらず、求めていたのは「かっこよさ」と「肉体・精神の強さ」でしょう。
そんなブルマにとってベジータは正にヤムチャどころか悟空以上の超優良物件だったわけであり、そんな男女が1つ屋根の下で暮らしていれば否が応でも距離は近くなります。
しかもベジータヤムチャと違って浮気などはせず(というかカカロット一直線)、純粋に強さを追い求めるためブルマにとっては頼り甲斐があって色気ある男に見えたでしょう。
実際、海外のファンからもベジータは「cool」「sexy」と評価されるのをよく見ますし、「ドラゴンボール」という作品自体を良くも悪くも盛り上げてくれたキャラクターです。

 

youtu.be


この辺りに関しては漫画家の東村あきこ先生もまた同じことを言っており、女として見ればそりゃあヤムチャではなくベジータを選ぶよね、というのは割とリアルな話でした。
一方でヤムチャは強さはもちろんのこと、何よりも精神力という点において悟空とベジータに遠く及ばなかったのではないでしょうか。
そりゃあヤムチャに転生したところで、そもそも初期ステータスの段階でベジータとあまりにも差がありすぎるわけですわ。


(3)高貴な生まれの者同士でステータスが釣り合っている


(1)(2)を踏まえての決定打ですが、ベジータもブルマも高貴な生まれの者同士であり、ステータスが釣り合っているということが挙げられます。
ベジータは亡き惑星の王子様だった選ばれし超一流のエリートであり悟空以上の天才戦士、そしてブルマは地球で一番の科学力と資産を擁するカプセルコーポレーションの跡取り。
正に王子様とお姫様のような関係性であり、皮肉にもブルマの最初の願いである「ステキな恋人」という願いはベジータが地球に来たことで実現した形になりました。
面白いのは孫親子が田舎っぺ同士の組み合わせだったのに対して、ベジータとブルマはどちらも洗練された都会の上流階級出身というのが綺麗なコントラストになっています。


これは現実でもそうで、やはり恋愛も結婚も「分相応」というものがあり、いわゆる「シンデレラ」「美女と野獣」のような物語は現実にはなかなかありません。
富裕層は富裕層同士で結婚しますし、逆もまた然りで貧乏な人とお金持ちが一緒になるということはよほどのことでもない限りなかなかないのです。
悟空とチチの場合、チチも一応資産家の娘ではありますが、悟空もまた戦闘力1万のバーダックを父親として持っているため、下級戦士ながらに血筋は悪くありません。
それこそ本作を多分に意識した「機動武闘伝Gガンダム」のドモンとレインがくっついたのも1つにはこの高貴な生まれの者同士だからというのが挙げられます。


カッシュ家もミカムラ家も優秀な科学の家系だったわけであり、幼馴染とはいえどエリートだったわけで、だからロマンでくっついたように見えて割とロジカルに組まれているのです。
二次創作などを見ると、そこに男女の情や感情論があったように描かれているようですが、原作はあくまで鳥山ワールドですからそのような感情論で2人がくっついたとは思えません。
ベジータもブルマもその辺りはサバサバしていますから、お互いを大切に思っていたとしても決して表に出さず距離感を保ったクールな付き合い方をしているのではないでしょうか。
また、ベジータが「戦士」でブルマが「科学者」だという設定を考えると、実はこれって仕事上の関係性として見てもベストな組み合わせだといえます。


というのも、ベジータが来たから重力装置を300Gまで上げることができ、またフリーザ軍時代の戦闘服をカプセルコーポレーションの科学で作ることができているのです。
直接描かれていないものの、おそらくベジータフリーザ軍時代の戦闘力の材料などを丁寧に説明してブルマたちに開発させていたのではないでしょうか。
それと同時にベジータの戦士としてのスペックの高さがカプセルコーポレーションの科学力の向上に一役買っていたともいえ、だから働かなくても貢献しているといえます。
「神と神」では家族付き合いもそれなりにするようにはなったものの、決してベタベタするような関係性ではないクールな仕事も兼ねた関係性がこの2人ではないでしょうか。


(4)未来トランクスが悟空に語ったのはあくまでも「作り話」でしかない


これらを総合して考えていくと、一見荒唐無稽かに思われたベジータとブルマがくっついて子供を産んだのもすんなり納得できるのではないでしょうか。
この2人は決して感情論やロマンスでくっついたのではなく、あくまでも「強い遺伝子を残したい」という潜在的欲求が大筋の部分で合致したからだといえます。
家族愛だのといったものは上記したように魔人ブウ編でやっと芽生えたものであり、時の流れとともに自然発生したものでしょう。
そうして考えていくと、気になるのは未来トランクスが悟空に語ってみせた次のコマです。

 

f:id:gingablack:20220407234645j:plain

未来トランクスが語るベジータとブルマの馴れ初め


このトランクスのセリフだけを見ると、いかにも昼ドラのような三角関係があったかのようですし、実際ファンはそんなベジータとブルマがくっつき破局したヤムチャを「NTR」と評する向きもあります。
しかし、実際のところはもうヤムチャとブルマは破局ないし自然消滅していたわけであって、ベジータとブルマがくっついたのはその後ですから「NTR」ではないでしょう。
浮気性だから頭に来て、というのも所詮は表向きに未来世界のブルマが作り出した「作り話」であって、そのような事実は具体的に描かれていない以上事実とは断定できません。
ヤムチャの浮気性が破局の理由になったというのはあくまで表向きのもので、実際のところはベジータが地球に来た時点でブルマはベジータに興味を持っていたのではないでしょうか。


これは私の経験談にはなりますが、女性はいわゆる噂話やゴシップが好きな生き物で、特に自分に関することなら平気で嘘八百の話を作り出すのです。
実際、私が最近仕事で関わった年配のある女性はその辺りの虚言癖というか誇大妄想がひどくて、いかに自分が苦労したかを懇々と私に説いていました。
しかし、他はいざ知らず私も言葉を使って表現するタイプの人間なので、その人の言っていることが事実かポジショントークかは大体わかります。
その点で見たときに、女性がそうやって大袈裟に話すような内容はほとんどが嘘の可能性があり、だから未来トランクスには事実を隠しているのではないでしょうか。


だって普通親が自分の息子ないし娘にどうやってくっついたかなんて話を普通はしませんし、子供もまた自分の親の馴れ初めなんて興味はないものです。
だから、未来世界のブルマがトランクスに話した内容は全部が全部ではないにしてもかなり誇張を含んだ作り話だとしか思えません。
仮に事実だったとしたら、ブルマは相当に男関連で酷いことした女になってしまいますし、ベジータヤムチャもどっちも悪者になりかねないのです。
まあ何せヤムチャ役の古谷徹氏とブルマ役の故・鶴ひろみ氏が納得行かずに原作者に直談判するくらいですから、読者にとっては尚更衝撃だったのはいうまでもありません。


しかし、悟空とチチレベルのラブロマンスしか描けない鳥山先生がベジータとブルマでもそこまで色気ある馴れ初めを考えていたとも思えないのです。
クリリンと18号にしても悟飯とビーデルにしても、淡い恋の延長線上で何となく結婚してました、というものですし「ドラゴンボール」は別に恋愛漫画じゃありませんしね。
ただ、その中でもこうして男女問わず物議をかもす程ベジータとブルマに関しては特別なものだったということが伺えます。