明日の伝説

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スーパー戦隊シリーズ15作目『鳥人戦隊ジェットマン』(1991)19・20話感想

 

 

第19話「見えます!」


脚本:荒川稔久/演出:雨宮慶太


<あらすじ>
ショッピングに来ていた香は女占い師リリカに声をかけられ、「ジェットマンになってはいけない。不吉な未来が見える」と言ってきた。香は迷信だと思っていたが、その予言は的中してしまい、人形が泣くという怪奇現象に遭遇する。爺やはそれを水漏れのせいと結論づけるが、更に占い師から電話がかかってくる。ことごとく読みを的中させてくる彼女は何者なのであろうか?


<感想>
荒川脚本では初の香メイン回ですが、内容から言うとまあアコちゃんラーメン回よりはどぎつい感じがなく、素直に楽しめました。
占い師の正体は当然ジゲン獣だったわけですが、問題はそのことよりも爺やとの関係性がしっかり掘り下げられらたことにあります。
これまで爺やの存在は出てきていましたが、果たして香とはどんな関係なのかが語られたことがありません。
その爺やの正体は…まさかの武闘派執事でございました(笑)

 


「駄目!戦えない!戦えない!」
「何を甘ったれてる!」
「ジェントルマンを辞めようと辞めまいと、それはそなたの人生!」
ジェットマンよ!」
「だが今そなたは迷っておる。香ちゃん憲法を思い出せ!」


内容としては戦意喪失した香に対して爺やが心を鬼にしてのスパルタ指導ということなのでしょうが、バイラムよりも爺やの方がよっぽど怖い(笑)
うん、なんで香が今までブチギレて本性を出した時に荒っぽくなるのかわかりました…そうか、あの荒っぽさは爺や仕込みだったのかと。
まあ荒川氏なりの「戦うヒロイン(物理)」ということでしょうけど、憲法9条「自分のことは自分ですること!」は謎理論だけど良かったです。
そうか、幼少の頃からこうして鍛えられてたら、そりゃあ竜が相手だろうと凱が相手だろうと物怖じしませんよ。


香の強さの根拠をしっかり「爺やのしつけの賜物」としてくれたのは良かったですし、また着物を着ての木刀振るシーンも様になっていました。
香はメンバーの中でも一番弱いという設定のおかげで成長を描きやすいから、メインでもサブでも美味しいエピソードをもらえていますね。
反面いまいち恵まれないのがアコちゃんなんですが…高校生戦士のエピソードは内容的に微妙だったしなあ。
正直、香が立ち直るあたりのステップは雑でしたけど、爺やのインパクトが面白かったのでよしとしましょう、評価はB(良作)です。


第20話「結婚掃除機」


脚本:荒木憲一/演出:雨宮慶太


<あらすじ>
ミチルという少女の姉・咲子が幸せな結婚式を挙げていたが、式の終了と同時に咲子は突然「結婚をやめる」と言い出す。どうやら、他にも似たようなケースの事件は起こっているようで、彼女が豹変した理由を探っていたミチルは掃除機らしきものを見つけて追いかけるも、トラックの前に飛び出してしまう。偶然そこに居合わせた凱は彼女の話を聞くも全く信じないのだが…。


<感想>
今回は井上先生以外の脚本では初の凱メイン回ですが、うーん、荒木氏の描く凱とのイメージがちょっと違っててビックリしました。
同時進行で書いている「シンケンジャー」もそうですが、やはりメインライターの癖が強い作品はサブライターでは扱いにくいものですね。
前回の香に関しては違和感なかったのですけど、子供に一方的に好かれる凱というのはどうなのでしょう?
いやまあ別にいいんですけど、このミチルという少女は明らかに好きになってはいけない人を好きになった気がします。


で、その凱さん、今回はめちゃくちゃかっこいい二番手みたいに描かれてて、まあ荒木氏としては是非「かっこいい凱」を描きたかったのでしょう。
しかし、次のセリフは18話までの話を踏まえると違和感があります。

 


「待て!力尽くで愛を奪うなんざモテねえ野郎のすることだぜ!」


お前が言うな!(笑)


ごめんなさい、つい突っ込んでしまいましたが、あなたこれまで思いっきり香の愛を力ずくで奪おうとしてましたよね?
なんなら香に関しては現在進行形で奪いに行こうとしつこいアプローチを繰り返しているわけで、そんな人が「力ずくで愛を奪うな」みたいな二枚舌みたいなこと言われても、説得力がありません。
どうもこの辺り荒木氏はいまいち凱のキャラを掴みきれてないというか、凱の魅力は単なるかっこいい男じゃなく、「カッコつけてるけど実はめちゃくちゃ不器用」というところにあります。
井上脚本だと、どちらかといえばトラブルメーカーの役割も多いですから、そこを抜いてただ単なるキザな男にしちゃうと他の戦隊の二番手との区別がつかないんですよね。


アクションシーンではしっかり演出も派手にして見せ場をもらっていて、まあこれに関しては今までが今までだったからこれくらい見せてもいいでしょう。
18話でしっかり美味しいとこを決めるまで凱って物語の都合上目立つものの、戦闘シーンでかっこいいところなんて今までありませんでしたから。
戦闘力で竜に負けずとも劣らないレベルの戦いを見せるようになっているのは、実に本作らしいのですが、やっぱり「かっこいい」だけをピックアップした印象が否めません。
話の内容としては偽装結婚というありがちなもので、一話完結としては可もなく不可もなしといったところなので、評価はD(凡作)です。

 

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