明日の伝説

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スーパー戦隊シリーズ15作目『鳥人戦隊ジェットマン』(1991)7・8話感想

 

 

第7話「竜の結婚!?」感想


脚本:井上敏樹/演出:坂本太郎


<あらすじ>
テニスを楽しんでいた5人の元に、竜の祖母・絹代が東北から上京してきた。その目的は竜にお見合いをさせ実家の漬物屋を継がせることにあり、竜は祖母の強硬手段に逆らうことができない。アコと香はお見合いを回避しようとし、凱は逆にお見合いを成功させて香を奪おうとする。しかし、各地で人間が鏡に吸い込まれるという奇妙な事件が発生するのだが…。


<感想>
前回までで基礎土台を構築したということでか、完全にコメディに振り切った一本。竜が田舎者であったという設定が知れ渡り、さらにモテモテだったことが知られてしまいます。
もう前回までの完璧超人を演じていた彼は何処へやら、今度は別方向から完璧超人である彼を崩しにかかるという仕掛けがなされているのです。
特に「ばばば、ばっちゃん!」からのリアクションは秀逸で、「あいつ田舎者だったのか」といった周囲の冷やかし半分のリアクションも面白い。
それにしても凱のナンパ、香の結婚、竜のお見合いとこれだけ浮ついた話が多いければ「戦うトレンディドラマ」と言われても不思議じゃありませんね。


そして竜の祖母・絹代もまたとんでもなく跳ね返りの強いおばあちゃんで、この人に限っては「認知症」とかそういう障害とは無縁そうだなあと思います。
ただ、個人的には流石に鏡で跳ね返すという大活躍まではやり過ぎだったかなと…というのも、前回の話まででジェットマンの竜以外の素人ぶりを強調していたからです。
ギャグ補正で老人が活躍するのは別に構わないのですが、こうなると本作が提示しているシリアスなドラマとの兼ね合いが難しくなってしまうのですよね。
内容としてはまあ可もなく不可もなしという感じなので、完全に役者のアドリブとドタバタ寸劇をどれだけ楽しめるかの内容になっています。


個人的に気になったのはやはりテニスであり、そういえば井上先生って「ジュウレンジャー」「アギト」「555」でも何かしらの形でテニスが出てくるなと。
まあ最近「ゼンカイジャー」でも「テニスの王子様」のパロディがあったので、あれもてっきり井上先生の回だと思ってしまったんですけどね。
総合評価はC(佳作)、そんなに詰め込んでいる話じゃないので箸休めの一本として見るのがいいでしょう。

 

第8話「笑うダイヤ」感想


脚本:荒木憲一/演出:坂本太郎


<あらすじ>
金にがめついアコは香に龍見興産社長である龍見恭太郎が主催したブラッディダイヤのお披露目会に参加できように頼み込む。しかし、そのダイヤにはバイラムが仕込んだ化け物がいて、ダイヤに魅入られた人間が次々と凶暴化してしまう。アコも当然凶暴化してしまうのだが、最終的に金の力で全てを解決してしまった鹿鳴館財閥であった。


<感想>
前回に引き続き、今回も箸休めの回となっています。戦隊シリーズ初の荒木憲一脚本ですが、内容自体は前回同様に可もなく不可もなしといったありがちな内容。
ただし、見所は2つあって、まず1つが第2話で出されていた「金にがめついアコ」「実家が財閥の鹿鳴館香」という設定をきちんと拾ってくれていることにあります。
そしてもう1つが今まで絡みがやや不足していたアコと香の関係性を描いたことであり、両者の力学関係が「香>アコ」であることがきちんと描かれました。
パイロットとしての技量や身体能力などはどっちかといえばそつなく器用にこなしていたツッコミ役のアコの方が上でしたが、人間的には逆だったのです。
中でも次のセリフは香の本性がよく表れています。

 


「東京中のダイヤを全部買い占めさせたのよ。さあ、みんなてめえにくれてやっから、とっとと目を覚ましやがれ!」


出ました、第4話以来久々に飛び出す香のべらんめえ口調…そうだ、世の中所詮金が全てだ!!


まあ念のためフォローを入れておきますと、小さい頃からフランス料理やらが当たり前の世界で過ごしてきたお金持ちの彼女にとってはダイヤもお金も大した意味はありません
お金はあくまでも天下の回りもの、だからお金が欲しいと思って執着しているうちは手に入らず、逆に遠のいていってしまうものなのです。
香が他のメンバーに優っているものがあるとしたら「財力:SS」であり、これは他の誰も勝てないものではないでしょうか。
歴代戦隊で財力が裕福な家系は桂木ひかる、浅見竜也、三条幸人、須塔兄妹、結月アミィ辺りが挙げられますが、香はその中でもダントツの裕福ぶりだと思われます。


そんな香を見てあまりの格の違いにアコは正気に戻って可愛いチワワになってしまい、これ以降彼女は金にがめつくなくなるのですが、間違いなくこの回の影響でしょうね。
評価はB(良作)、お話としても演出的にもく普通ですが、それを役者の演技力と設定の膨らましによって想像以上に面白く見せています。

 

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