スーパー戦隊シリーズの評価ランクまとめ中盤戦
とりあえず、「ゴセイジャー」までの総合評価を書き終えましたので、一旦ランク別に整理してみましょう。
集計してみたところ、ランクは以下の通りです。
スーパー戦隊シリーズ評価ランク(ゴレンジャー〜ゴセイジャー) |
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S(傑作) |
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A(名作) |
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B(良作) |
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C(佳作) |
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D(凡作) |
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E(不作) |
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F(駄作) |
00年代以降のスーパー戦隊シリーズも評価してみると意外に悪くないことに気づきました。
これは年齢とともに私の考えや感性が変化したのもありますが、やっと私の中で「00年代戦隊」がどういう流れだったのかが見えたからです。
やっと「ゴーオンジャー」「シンケンジャー」までを評価して見えたことなのですが、00年代戦隊に一貫していたのは「中身のなさ」なのだろうなと。
これは良くも悪くもというところであり、基本的に「ガオレンジャー」以降のスーパー戦隊シリーズは微細な変化こそ繰り返していますが、90年代戦隊のような大きな変化はないんですよね。
このあたりは以前だと見えなかった部分であり、特に主人公として描かれることの多いレッドの造形を見ていくと分かり易いかなと。
戦隊レッドに関してはまた別個記事を作って各レッドの分析プロファイルを作りたいのですが、「ファイブマン」までのレッドは基本的にカリスマ型のリーダーシップを持ったレッドがほとんどです。
その後「ジェットマン」のレッドホーク・天堂竜を1つの分岐点として、その後は未熟な弟キャラだったり熱血野郎だったりおバカだったり、ガサツな長男だったり爽やか空手青年だったりと色々あります。
90年代戦隊は本当に激動期で、いろんなタイプのレッドが出ているのですが、「ギンガマン」のギンガレッド・リョウマで1つのニュースタンダード像が作り上げられ、マトイ兄さんと竜也も基本リョウマの延長線上です。
そしてガオレッド・獅子走からゴーオンレッド・江角走輔まではいわゆる少年漫画的な「熱血」と「わかりやすさ」が一体化した「バカレッド」が続いて、ひたすらグイグイ引っ張る切り込み隊長が続きます。
で、それが最終的に2009年の「アンチバカレッド」として提示されたシンケンレッド・志葉丈瑠で完全に否定され、今度はリーダーでも熱血バカでもない中間タイプのゴセイレッド・アラタが来た感じです。
お隣の平成ライダーシリーズが重た目のドラマが多くなった影響なのでしょうけど、00年代戦隊は本当に「軽い」というか、フワフワしているなあと改めて…それが私には違和感というか物足りなかったのかもしれません。
さて、それを経て35作目「ゴーカイジャー」以降はどのような歴史の流れになっているのでしょうか?改めて分析していくのが楽しみです。